
Konk / Machine
NYアンダーグラウンドが生んだ生演奏ダンス・ミュージックの異形
1980年代のNYアンダーグラウンド・シーンを語る上で、Konkホド異彩を放つバンドは他にいないでしょう。New Waveの尖った質感とDiscoの高揚感、さらにはAfro BeatやJazz、Funk、HipHopの要素を大胆に混ぜ合わせ、ライブハウスをそのままダンスフロアへと変えてしまう「生演奏ダンス・ミュージック」の象徴的存在。その混沌としたエネルギーは、当時のNY地下に渦巻いていた熱量そのものと言っても過言ではありません。
Konk最後のシングルとして刻まれたMachine
今回レコメンドするMachineは、KonkのラストアルバムJamsからカットされた、実質的にKonk最後のシングル。針を落とせば、まず切れ味鋭いギターリフが空気を切り裂き、その裏でパーカッションが立体的に跳ねる…そこへ極太のベースラインがうねりながら入り込む瞬間、部屋の温度が一段上がるような「NYの地下クラブ特有の熱気」がイッキに立ち上がります。Konkの特徴であるミニマル×Afro Funk的なアンサンブルが、まるでパルスのように全身へ打ち込まれていく感覚ですね。
Liquid LiquidやESGと並び称された理由
曲が進むにつれ、ホーンが高らかに咆哮し、フロアの熱量をさらに引き上げる…これぞ、彼らが当時Liquid LiquidやESGと肩を並べ、NYのライブハウスを踊れる空間へと変えていった理由そのものです。展開もめまぐるしく、ギターとパーカッションの応酬、ダビーなエフェクトが突如流れ込み、またFunkへと回帰する…その押し寄せては退く波のような構成が、Machineというタイトルの通り、無機質さと躍動が同時にせめぎ合う奇妙なグルーヴを作り上げています。
Post PunkとDubが交差する異様な後半構築
後半の怒涛のエフェクト処理は、Post PunkとDubの濃密な交差点そのモノ。リリックはシンプルながら、機械的な社会の中で人間的な衝動やリズムを見失うな、というメッセージが込められており、この時代のNYアンダーグラウンドらしい視点が色濃く反映されています。思想と身体性が同時に鳴っている、その緊張感がたまらない1曲です。
B面Machina Jamに凝縮されたKonkの本質
そして忘れてはいけないのが、B面のMachina Jam…8分以上にわたりダブ処理を施したロング・ジャムは、ミニマルな反復とアフロ・ビートの呼吸が融合した、Konkの魅力を凝縮したもうひとつの完成形。こちら目当てで12インチを探すDJも多い名テイクで、今のダンスフロアでも強烈に機能するし、部屋で聴いても異様な熱気が漂います。New WaveでもDiscoでもFunkでもない、しかしその全部が詰まったKonkのラスト・シングル…NY Post Punk〜No Wave周辺が好きなら絶対にハズせない1枚です。



























